NPO湿潤治療(モイストケア)を推進する会

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2015/02/04(水曜) 10:45

会員の活動紹介 - 6

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●会員の活動紹介

今回は東京、浜松町の芝浦スリーワンクリニックにて勤務されている望月吉彦先生にお話しを伺いました。

 

ー 医師としてのキャリアを教えてください。

1983年鳥取大学医学部卒、心臓血管外科医としてキャリアをスタートしました。その後、獨協医大、慈恵医大、足利赤十字病院などで勤務しました。

 

ー 湿潤治療を知ったのはいつ頃ですか?

10年ほど前に夏井先生が講演に来られたときに知りました。

夏井先生の症例や治療原理を読んだとき、こっち(湿潤治療)が真理だなと思いました。

それは従来の処置をしていてキズが治らないのをいっぱい診てきたので・・・・素直に今まで自分のやっていたことの方が違っていたと思いました。

 

ー その「素直に切り替えること」がなかなか難しいところでもあると思うのですが?

それは医師の勉強不足ですよ。

新しいことが出てきたときにそれが本当に正しいのか否かを自分自身で検証し、勉強すれば自ずとわかることです。

そういうことを「面倒と思うか、思わないか」と言う話。僕は面倒だとは思わない。自分と違った考えの人がいれば取りあえず意見を聞いてみよう、そして検証してみようというスタンスです。

もちろんそうで無いと(自分自身で検証しないと)、自分の患者さんには処置できないですからね。

いずれにせよ、どんなこと(治療)をやっても結果として患者さんが元気になれば良いわけで、そこに労力を割くことを否とは思いません。

 

ー 多くの病院では湿潤治療を行いたくても病院の方針でできないことも多いと聞きますが、先生の場合はいかがでしたか?

その当時は(自分の部署の)責任者であったので問題なく処置できました。が、残念ながら他の科までのコントロールはできませんでしたけどね・・・

最初は大きなキズ(生命に関わるような部所)で無いところから処置を始め、経過を見て、確信を持ちながら進めて行きました。

ただ、救急病棟で夜中にヤケドで運ばれて湿潤治療を施したのに翌日、別の先生が消毒〜G軟膏治療をやってしまう例などあり、やりきれない思いに苛まれたこともありました・・・。

 

ー 湿潤治療を行っていて印象的なことはありますか?

心臓外科医だったこともあり、糖尿病患者を診ることも多かったのですが、その中でも下腿のキズがひどい状態で、このまま(従来の治療)では足首、もしくは膝から下を切断しなくてはならないような患者さんがいました。しかし湿潤治療と糖質制限食で今では完治してしまった患者がいます。

これはその患者の人生を変えますよね。彼の場合はまだ50代半ばでしたし、足を切断していたら会社にも通えなくなって失業していたかもしれないのですから・・・

また女性で顔全体に大やけどを負った患者さんも今はきれいに治っています。これも人生を変えますよね。

 

ー 湿潤治療普及のためにはどうすればよいでしょうか?

一筋縄ではいかないいろいろ複雑な事情もあるから難しいですよね・・・

学会や医師会などの件もあるし、簡単に治ってしまうと病院の都合(通院回数の減少)っていう問題もあるのかもしれません(苦笑)。

湿潤治療の保険点数の改正なども検討されても良いかもしれません。そうなると政治の問題にも関わってくるかもしれないし・・・。

患者さんは今の時代、ネットでいろいろ調べられるのでしっかり自己判断で治療を受けて欲しいですね。

医師の皆さんももっと勉強して欲しいと思います。

何より患者さんにとってはお金が掛からなくて痛くなく、早く治る治療が一番なのですから・・・

 

芝浦スリーワンクリニック

http://www.emilio-moriguchi.or.jp/index.html

 

望月先生が湿潤治療について寄稿されているwebはこちら

http://www.health.ne.jp/column/column140921.html

3595 回読まれました 最終修正日 2015/07/15(水曜) 13:45