NPO湿潤治療(モイストケア)を推進する会

facebookもご覧下さい
2015/06/03(水曜) 15:02

会員の活動紹介 - 9

投稿者: 
このアイテムを評価
(3 件の投票)

今月は大阪市淀川区の こおりた ひろ整形形成外科クリニック、郡田大宇(こおりた ひろたか)先生にお話しを伺いました。

クリニックのブログには湿潤治療の経過が写真とともにレポートされており、患者さんはもちろんのこと、湿潤治療に取り組まれている医療関係者の方々にも参考になることと思います。

 

ー 先生のキャリアについて教えてください。

平成8年、東邦大学医学部卒業後、京都大学医学部附属病院整形外科、京都市立病院整形外科、他の勤務医を経て20年3月に「こおりた ひろ整形形成外科クリニック」を開業致しました。

 

ー 湿潤治療を始めたのはいつからですか?

確か5年くらい前だったと思います。それまでの勤務医時代も含め湿潤治療を行ったことも無く、存在も知りませんでした。クリニックを開院した後もしばらくはせっせと消毒しておりました。

 

ー 湿潤治療を知った切っ掛けは?

はっきり覚えていないのですが、傷の治療に関してネットで調べているうちに夏井先生のページに偶然たどり着いたのだと思います。

それで「なんなんだこれは!?」と・・・。のめり込むように読み、勉強させていただきました。そして早速夏井先生にいくつかの質問メールをさせて頂いたところ、非常に早いリアクションで返信を頂き、いろいろと御教授頂いたあと湿潤治療に取り組みはじめました。

 

ー ご自身の中で不安はなかったですか?

いや、最初は正直言って抵抗ありました。例えば「人工関節が露出していても感染していなければそのままで良い」なんていうことは考えられなかったですね。ですから戸惑いました。夏井先生に怒られると思いますが(笑)、従来の治療と夏井先生のやり方との中道的なところから始めようかなと思いました。

最初は小さいケガでおそるおそる行いながら・・・で、経験を積むうちに「なるほど」と・・・。非常に理には適っているし、痛みも少ないし、治りも早いことも確認できたので半年くらいで完全に湿潤治療に移行しました。

 

ー 実際に切り替えた後はいかがでしたか?

とにかく驚きました。こんなに早くキレイに治る方法があったのか?!と。驚きと感動でした。そして患者さんは物理的にも、精神的にも、医療費の負担も少なくて済みますし・・・昔は消毒のために毎日通っていただいていたわけですから。

それから・・・よく外来でヤケドされたお子さんをお母さんが連れていらっしゃるんですけど、治療を受けて泣かれることがあるのですよ。

 

ー え?(痛みが止まって)泣き止むのではなく??? 

いや、お子さんが痛さで泣くのでは無くて、親御さんが感動されて・・・

他の病院で皮膚移植とか、切断するとか、跡が残るとかさんざん怖いことを言われて・・・必死に自分で治療法を調べて湿潤治療にたどり着き、そして当院に来る患者さんが結構多いのです。そこで植皮もせず治るよと言われて・・・安堵とともに涙が出るんですよね。

こっちもつられて泣きそうになります。

 

ー 湿潤治療を行う上で困ったことなどはありますか?

消毒しないことで戸惑う患者さんはいらっしゃることも確かですね。本当にいいんですか?と。そういった場合は症例を見せて、しっかりと説明をすれば殆どの方は納得されるし、結局は結果に満足されるので大丈夫ですね。

強いて言えば従来の治療に比べて説明に時間が掛かるといったデメリットと、(早く治るので)利益に繋がらない?(笑)。でもそれ以上に医者としてそれを上回る感動が多いですから。

特に子供のヤケドやケガがキレイに治ったときの感動は大きいですね。

親御さんから涙ながらに「本当にありがとうございました。」と言われたときは本当に嬉しいです・・・とか言われても僕は水で洗って(被服材)貼ってるだけなんですけどね(笑)。

あるお母さんからはお礼にと私の似顔絵をプレゼントしていただき、今も大切に診察室前に飾らせて頂いております。

*その時のブログはこちら

http://hiro-cl.com/wp/?p=1625

 

ー 湿潤治療を普及させるためにはどうしたらよいでしょう?

コツコツやって実績を積み上げる、後はブログなどで情報を発信していくことでしょうか。

じわ〜と広がっていくとは思うんですけど。

私自身でも講習会に協力することなどは行っていきたいですね。

それから医師の方にはとにかく(湿潤治療を)見て欲しい、話を聞いて欲しいと思います。

従来の治療をされている方はある意味自己否定になる所もあると思うんですが、とにかくまずはどんなモノかをご自身で確かめて欲しいです。

また、被覆材を貼りっぱなし、石けんで洗うなど間違った湿潤治療をされている方もいて、それで化膿などさせてしまうと否定派から揚げ足を取られかねないので正しい湿潤治療の方法を学んで欲しいです。

 

こおりた ひろ整形形成外科クリニック

http://www.hiro-cl.com/index.html

 

4058 回読まれました 最終修正日 2015/07/15(水曜) 13:52