NPO湿潤治療(モイストケア)を推進する会

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2015/09/03(木曜) 01:14

会員の活動紹介 - 12

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今月は北九州市の佐藤医院、院長 佐藤公一先生にお話しを伺いました。

 

ー 医師としてのキャリアを教えてください。

 

1991年に杏林大学医学部を卒業し、大学の付属病院の内科で研修医として勤務しました。その後、父が体調を崩したこともあり、時折、実家の佐藤医院のヘルプに九州に戻っておりました。

2005年には杏林大学病院から北九州に完全に帰省し、父から佐藤医院を継承・開業したのが2006年です。

現在は月に1~2回のペースで急患センターの出務や介護認定審査会に出席しており、地域に根差した医療を心がけています。

また、当院は亡父が外科を行っておりましたので、外科の患者さんが多くいらっしゃっる傾向があります。

父は学会や医師会などのやり方には協力できないが、患者さんのためにと急患センターや健診などには休みなく協力しておりました。

そのおかげで、私もそのような生き方になってしまいました。



ー 湿潤治療を知ったきっかけと時期をおしえてください。

 

実家でヘルプを始めた2005年くらいだったでしょうか?

あるときネットで夏井先生の新しい創傷処置に出会い、のめり込みました。

夏井先生とメールでやり取りさせていただいたりしているうちに、いつのまにか旧来の外科的処置との差別化を考えるようになったのが実際のところです。そして臨床例が増えて行くたびに湿潤療法の正しさを体験いたしました。

湿潤治療を知って私の頭に浮かんだのは、消毒という行為はベトナム戦争での米軍の枯葉剤散布、あるいは絨毯爆撃的に焼夷弾を投下したことと同様ではないかと・・・。

ゲリラが隠れている森林を破壊することは、軍人も、民間人も関係なくいっぺんに殺害してしまうわけです。

消毒薬を用いて「バイキン」を「殺してしまう」ことは、上皮化に役立つ細胞にまで損害を与えてしまうことと同じような気がするのです。



ー 湿潤治療を行った上で印象的な出来事はありますか?

 

臨床の中で非常に思い出深いのは2009年頃だったと思いますが、右大腿部を電動サンダーでざっくりと「破壊」してしまった患者さんの傷が見る見るうちに上皮に置き換わり、傷跡もなく治癒したことです。

また、左第三指を末節骨まで切断した患者さんの指が見事に生えそろったときには感動さえ覚えました。

その他にも高校生の女の子が両下肢の2度熱傷で受診されたのですが、時間こそかかりましたが、ほとんど問題なく綺麗に治癒されました。

今、彼女は北九州から離れた場所に転居されているのですが、いまだに何かあると当院まで受診に来てくださいます。これは最高にうれしいですね。



ー 今後湿潤治療を普及させるために何をすれば良いと思いますか?

 

現在、保育園の園医や小学校の校医として活動するときに湿潤療法の啓蒙を少しずつ行っております。

ただ、悲しいことに外傷後、何日も経過して更に消毒液を塗りたくられた創部を見ることが多くあります。

患者さんとしては早く湿潤療法にしてほしかったと訴えますが、未だに「湿潤療法はなぁ・・・」といって取り合わない医師もいるようですね。

ですから患者さんへの啓蒙よりも、医師に真実を知っていただくことが近道なのかもしれません。

ただ、勤務医などは湿潤療法に対する偏見もあり、さらに診療報酬上の問題もありますので、なかなかうまくクリアできないのかもしれません。

勤務医でもそこがクリアできるような方策を打ち出していかないといけないと思います。

患者さんよりも医師の方がわからず屋が多い・・・そんな気がします。



佐藤医院

 

http://members2.jcom.home.ne.jp/satoclinic/situjun.html

 

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