NPO湿潤治療(モイストケア)を推進する会

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事務局

2016/03/16(水曜) 10:54

学校での湿潤治療講習会

去る3月7日、千代田区立九段中等教育学校にて湿潤治療講習会を行いました。

千代田区の「健康・食育・体力向上プラン」という事業にもとづき、年に数回、保健関係の講演会等が実施されており、かねてより湿潤治療に理解のあった養護教諭の方から依頼をいただきました。

2016/02/03(水曜) 11:29

会員の活動紹介-17

 

今月は千葉市若葉区の小倉台福田医院 院長 福田世一先生にお話しを伺いました。

 

2016/01/07(木曜) 09:07

会員の活動紹介-16

 

今月は和歌山県田辺市で開業されている「赤ちゃんとこどものクリニックBe」院長 番 浩 先生にお話しを伺いました。

 

2015/12/04(金曜) 12:30

会員の活動紹介-15

 

今月は東京都日野市で開業されている「望月医院」院長 望月護先生にお話しを伺いました。

 

2015/11/03(火曜) 23:35

会員の活動紹介 - 14

今月は沖縄県北谷町で昨年開業したばかりの「まちだクリニック」町田宏先生にお話しを伺いました。

 

2015/11/02(月曜) 15:41

湿潤治療講習会

東京都練馬区にて望月吉彦先生による湿潤治療の講習会が開催されます。

基本的には保育所に通う保護者向けのイベントですが、一般の方の参加も可能です。

詳しくはリンクを参照の上、下記までお問い合わせください。

http://www.babystation.co.jp/news-sk.html

 

『とっさの手当「けが、やけどの治療」“湿潤治療”

講師:芝浦スリーワンクリニック院長 望月吉彦先生

主催:ベビーステーション石神井公園

協力:NPO 湿潤治療(モイストケア)を推進する会

 

日時:平成27年11月28日(土) 14:00~15:00

対象:子育て中の方々、それ以外の方々、地域の皆様

場所:ベビーステーション石神井公園 分室園舎内

   練馬区石神井町2丁目17-4 榎本ビル1F

定員:50名(先着順)

参加費:無料

問い合わせ先:ベビーステーション石神井公園

TEL:03-3997-0107

受付時間:平日のみ 13:00-15:00

担当:廣瀬・堀江 

メール : このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

2015/10/05(月曜) 11:35

会員の活動紹介 - 13

 

今月は横浜市鶴ヶ峰で開業されている「たいクリニック」の田井重行先生にお話を伺いました。

 

ー 医師としてのキャリアを教えてください

平成3年に順天堂大学医学部を卒業、大学病院の泌尿器科と麻酔科に勤務しました。その後、平成6年に都立墨東病院麻酔科に勤務、そして平成20年に「たいクリニック」を開院致しました。

 

ー 湿潤治療を知ったきっかけと時期をおしえてください。

墨東病院では救命センターでの勤務もあったので、その時に湿潤治療を経験していました。救命センターではその時点で外傷に関してはに湿潤治療の処置を行っていたので、私もそこで治療法を学んでいきました。また、院内の講習会などでも湿潤治療は取り上げられていたので、特別な治療とは思っていませんでした。 なので開業して擦過傷を負った患者さんが来院して湿潤治療を施したときに患者さんが「先生、消毒しなくていいんですか?」って問われたとき、自分自身は湿潤治療が当然だと思っていたので意外な感じがしたんです。そうしたら実はウチの受付のスタッフとかもみんな知らなくて、逆に驚いたくらいなんです。その患者さんも翌日来院したときに「こんなに早くキレイになるんですね!」と驚かれていたのを記憶しています。後から調べると近辺の外科に2週間くらい消毒に通っているという患者さんの話も聞いて、周りとのギャップを感じたわけです。

 

 ー 大学病院など大きな病院では湿潤治療を行っていないという認識があったのですが、墨東病院はそうではなかったんですか?

少なくとも救命センターにおいては外傷に関しては湿潤治療でしたね。私は当時麻酔科に所属していたので、それ以外の部署に関しては確認していませんが・・・。また救命センターには若い医師が多かったので、因習に囚われずに湿潤治療を行っていたのではないでしょうか。

 

 ー 先生の中では湿潤治療は特別な治療では無かったのですね?

確かに一番最初はこんなんでいいんだ、消毒しなくていいんだっていうのはビックリしましたが、それが現場で普通に行われていたので当たり前だと思っていました。

当院はペインクリニックと泌尿器科がメインなので外傷で来院する患者さんは多くないんです。で、泌尿器科の患者さんが他の外科で消毒している話を耳にしてなるほどと・・・。外科系の先生はそれ(旧来の治療)で治していたという自負もあるので変えられないのでは無いかと思います。特に外科の方々は技術を習得するのに修行(?笑)というか徒弟制度のような風習があるので・・・親分の言ったことは絶対的な縛りがあり、そこから脱却するのが難しいんでしょう。私は泌尿器科と麻酔が専門だったので外科一筋の先生方と教えられてきたことが違ったので、何の縛りも無く湿潤治療を行えていたのだと思います。ただし、広範囲や深い熱傷に関しては経験も少ないこともあり正直、自信が持てないところなんです。特に感染に関しては怖さがあるので24時間体制が可能な大きな病院を紹介する形にしています。もちろん希望する患者さんに関しては湿潤治療での処置を行いますが・・・。

 

ー ペインクリニックの医師として伺いたいのですが、湿潤治療の痛みの緩和に関してはどのようにお考えですか?

皮膚というのは身体の一番の防御機能なのですけど、それが欠損し、神経などがむき出しになると考えればその部分を外界から遮断すれば痛みが治まるのは理に適ったことですよね。急性の痛みというのは危険を知らせる重要なサインなんです。だから無くてはならいもの。しかしずっと放っとくと痛みが痛みを呼ぶことがあって、神経が炎症を起こしたり、血流が悪くなったりで、それが慢性的な痛みとなったりするんです。そういうことを考えると痛みを放置することは身体にとって基本的には良いことでは無い。当然傷の治りにも悪影響を与えることになるのかもしれません。痛みが取れるのであれば積極的に取るべきだと思います。

 

 ー 今後湿潤治療を普及させるために何をすれば良いと思いますか?

こどもやお母さんが集まる場所で講習会をやったり、幼稚園の園医を行っているので幼稚園の先生たちに湿潤治療の話をするようにしています。そういう所で普及を図っていきたいと思っています。医者に関しては患者さんがその意思を伝えて湿潤治療を行わざるを得ない状況を作っていくのもひとつの方法かもしれませんね。

 

たいクリニック
http://www.tai-cl.com

2015/09/03(木曜) 01:14

会員の活動紹介 - 12

今月は北九州市の佐藤医院、院長 佐藤公一先生にお話しを伺いました。

 

ー 医師としてのキャリアを教えてください。

 

1991年に杏林大学医学部を卒業し、大学の付属病院の内科で研修医として勤務しました。その後、父が体調を崩したこともあり、時折、実家の佐藤医院のヘルプに九州に戻っておりました。

2005年には杏林大学病院から北九州に完全に帰省し、父から佐藤医院を継承・開業したのが2006年です。

現在は月に1~2回のペースで急患センターの出務や介護認定審査会に出席しており、地域に根差した医療を心がけています。

また、当院は亡父が外科を行っておりましたので、外科の患者さんが多くいらっしゃっる傾向があります。

父は学会や医師会などのやり方には協力できないが、患者さんのためにと急患センターや健診などには休みなく協力しておりました。

そのおかげで、私もそのような生き方になってしまいました。



ー 湿潤治療を知ったきっかけと時期をおしえてください。

 

実家でヘルプを始めた2005年くらいだったでしょうか?

あるときネットで夏井先生の新しい創傷処置に出会い、のめり込みました。

夏井先生とメールでやり取りさせていただいたりしているうちに、いつのまにか旧来の外科的処置との差別化を考えるようになったのが実際のところです。そして臨床例が増えて行くたびに湿潤療法の正しさを体験いたしました。

湿潤治療を知って私の頭に浮かんだのは、消毒という行為はベトナム戦争での米軍の枯葉剤散布、あるいは絨毯爆撃的に焼夷弾を投下したことと同様ではないかと・・・。

ゲリラが隠れている森林を破壊することは、軍人も、民間人も関係なくいっぺんに殺害してしまうわけです。

消毒薬を用いて「バイキン」を「殺してしまう」ことは、上皮化に役立つ細胞にまで損害を与えてしまうことと同じような気がするのです。



ー 湿潤治療を行った上で印象的な出来事はありますか?

 

臨床の中で非常に思い出深いのは2009年頃だったと思いますが、右大腿部を電動サンダーでざっくりと「破壊」してしまった患者さんの傷が見る見るうちに上皮に置き換わり、傷跡もなく治癒したことです。

また、左第三指を末節骨まで切断した患者さんの指が見事に生えそろったときには感動さえ覚えました。

その他にも高校生の女の子が両下肢の2度熱傷で受診されたのですが、時間こそかかりましたが、ほとんど問題なく綺麗に治癒されました。

今、彼女は北九州から離れた場所に転居されているのですが、いまだに何かあると当院まで受診に来てくださいます。これは最高にうれしいですね。



ー 今後湿潤治療を普及させるために何をすれば良いと思いますか?

 

現在、保育園の園医や小学校の校医として活動するときに湿潤療法の啓蒙を少しずつ行っております。

ただ、悲しいことに外傷後、何日も経過して更に消毒液を塗りたくられた創部を見ることが多くあります。

患者さんとしては早く湿潤療法にしてほしかったと訴えますが、未だに「湿潤療法はなぁ・・・」といって取り合わない医師もいるようですね。

ですから患者さんへの啓蒙よりも、医師に真実を知っていただくことが近道なのかもしれません。

ただ、勤務医などは湿潤療法に対する偏見もあり、さらに診療報酬上の問題もありますので、なかなかうまくクリアできないのかもしれません。

勤務医でもそこがクリアできるような方策を打ち出していかないといけないと思います。

患者さんよりも医師の方がわからず屋が多い・・・そんな気がします。



佐藤医院

 

http://members2.jcom.home.ne.jp/satoclinic/situjun.html

 

2015/08/05(水曜) 10:55

会員の活動紹介-11

 

今月は神奈川県の金沢文庫駅近く、庄司クリニック副院長 三浦靖彦先生にお話しを伺いました。

 

ー 医師としてのキャリアを教えてください。

 

消化器外科を中心に横浜市立大学病院、横浜市民病院、横浜掖済会病院、他で勤務後、現在に至っています。

 

ー 湿潤治療を知ったのはいつ頃ですか?

 

横浜掖済会病院にいた2005年くらいの時なんですが、そこは一般病院で患者さんの年齢も高く、その中に褥瘡の患者さんが多かったんです。大学病院にいたときには褥瘡の治療にはあまり縁が無く、あったとしても看護師さん任せで処置の経験が少なかったんですね。実際目の前に患者さんが多くいる状況になって、どういう治療法が良いのかといろいろ模索していたんです。それまでに行っていた褥瘡の処置の仕方も複雑で・・・。そんな時「傷の正しい治し方」という本に出会ったんです。この本を見たら大変わかりやすく、「これ簡単じゃない?」って始めたんですよ。

 

ー それまでには大学や以前の病院で体系的に湿潤治療を学ばれたことは無かったんですか?

 

ないです。この時が初めてでした。大学病院の時は外科に所属していましたが、すべてイソジンで消毒するのが常識でしたから。

 

ー 多くの先生方が湿潤治療に切り替える時は恐る恐るというか躊躇するようなんですが、先生はすぐに切り替えられましたか?

 

先ほど申し上げたように褥瘡の治療は殆ど初めてだったんですね。本にある湿潤治療の症例写真を見ればキレイに治っているし、手間も掛からない。しかも言ってること(書いてあること)も理に適っているのでやってみる価値があるんじゃないかなと思いました。褥瘡治療初心者だったからこそ、素直にできたんだと思います。

で、実際にやってみると感触も良いし、治りも良くて・・・。早速病棟内で広めていこうと思って外科の看護師さん集めて勉強会など開いていきました。

 

ー その時は病院として湿潤治療ができる状況だったのですか?

 

正式に切り替えたわけでは無いのですが、現場では私が責任者みたいな状況だったので勝手にできてましたね。ただし、他の科までは関われなかったです。

 

ー これほど結果としてキズが治ってるし、論理的なのに何故他の医師の方々は湿潤治療を否定するのでしょうか?

 

「否定」というより「考えない」じゃないですか?。ずっと消毒するのが当たり前とすり込まれているので疑問も持たない?。今までそうやっていたから、これからもそうやって行く・・・。

何の分野でも進歩しているじゃないですか。僕も今、消化器内科医として内視鏡なども行いますが、内視鏡の分野でも日々進歩しているわけです。いろいろなセミナー出たり、学会に参加したりして新しい処置の仕方を研究しないとどんどん遅れていってしまう。だけど、昔ながらのやり方でもできないこともない・・・。新しいことを取り入れようとする人は若くても年を取っていてもいろんな情報を入れていくが、そうじゃ無い人はそのままなんですよね。困ったことに過去ずっとそうやって(一応)治っているし、湿潤治療をしなくても治るキズは治っているのだから無理に新しいことをやらなくても良いという論理なんだと思います。

ある病院に勤務していたとき、僕が傷の手当てをしてガーゼを充てるワケです。そうすると上の先生がガーゼの(何枚か重なっている)表面の一番上の部分を外していくんです。ある時「何故ですか?」って聞いたら「君が直に触っているのでそのガーゼは汚染されている、キズに感染しないように外している」ということなんです。その当時は清潔・不潔という概念がそんな感じだったから・・・。外科医は「清潔・不潔の概念」をたたき込まれていて、看護師からガーゼの受け渡しの仕方まで徹底して教育されていくので、だからそういう思考回路から脱するのは難しいんだと思いますよ。

大学病院などの大きな組織の中にいると、トップがそのような概念を持っていると下がそれをはじき飛ばして新しいことを主張していくのは難しいんだと思います。

でも実は外科の手術でも昔と常識が違っていることは結構あるんですよね。例えば腹腔鏡の手術なんかで昔の常識が飛んでしまっていることもあるわけで、昔はこうしなきゃいけないと言われていたことが今は必要ないことはいくらでもあるんです。それ以外にもたくさん同様なことはあって、その中でもキズの治療なんかは最たる物ですよね。でもこんな簡単なキズの治療が変わっていかないのが不思議なくらいです。

 

ー 湿潤治療を行った上で困ったことはありましたか?

 

最近は湿潤治療も知れ渡ってきたのでそんなことは無いと思いますが、初期のうちは患者さんの理解を得るのが難しかった記憶もあります。消毒しないことへの抵抗、「水道水で洗えばいいですよ」っていうところに抵抗が結構あったようで、(病院の)外で「この病院はろくな治療をしない」と言っていた方がいたという、風の噂で耳にしたことがありましたね。それはまずいということで、(水道から直接でなく)滅菌生理食塩水で洗い流したりとか、それを浸した綿球で拭ったりといったパフォーマンス(?笑)で患者さんに不安を与えないような処置をしたこともありました(笑)。消毒とか滅菌しなくても良いと言うことを理解していただくことが大変でした。

でも実はこれも困ったことがあって、湿潤治療を行っている病院として夏井先生のサイトに登録していたので、それを見てきた患者さんがその処置を「消毒している」と誤解されてもまずいなあと(笑)。

 

ー 湿潤治療を行っていて印象的なことはありますか?

 

子供のヤケドはホントに治りが早いです。とくに乳幼児は感動的に・・・。親御さんの動揺が激しいのでそういう意味では効果が大きいかもしれません。

 

ー 湿潤治療普及のためにはどうすればよいでしょうか?

 

以前の病院ではベテランのコメディカル(病院内の医療スタッフ)の中には受け入れられない人もいて、そのような人を説得していくよりも若い人、積極的に新しいことを受け入れてくれる人に知識を広げていってもらうことに力を注いでいました。

また「消毒信仰」(?笑)を無くすのはなかなか難しいですね。これは医療関係者のみならず一般の方に対してもですけど。そのためにはいろいろなメディアに取り上げていただくのが効果的なのだと思います。

また、当クリニックの院長が校医として関わっている学校もあるので子供への啓蒙ができていければ良いと思ってます。

 

 

庄司クリニック

http://www.shoji-clinic.jp

 

2015/07/01(水曜) 16:02

会員の活動紹介-10

今月は  群馬県高崎市の「あすなろクリニック」 院長 山田敬之先生にお話しを伺いました。

ー 先生のキャリアを教えてください。

1990年に群馬大学医学部卒業後、同大学並びに群馬県内の複数の病院で勤務、2008年「あすなろクリニック」を開業致しました。

ー 湿潤治療を知った切っ掛けは?

確か2002 3年頃、ある医療メーカーのMR(医薬情報担当者)さんから「こういう治療方法があるのですが、先生ご存知ですか?」という情報をいただきました。そこから興味を持ってネットで調べ始めたんです。
それまでは当たり前ですけど、キズは当然消毒しなければいけないと思っていたし、とにかくイソジンを塗ると・・・。
湿潤治療を最初に聞いたときは「何言ってんだよ」っていう気持ちはあったんですけど、頭っから否定するのもどうかなと思ってちょっと見てみようと。そして夏井先生のページにたどり着いたんですが・・・衝撃的でしたね。
実は当時勤務していた病院に非常勤でいらっしゃる菅野先生という方が湿潤治療に詳しいことを後から知ったんです。で、早速いろいろと相談するようになりました。

ー 当時の勤務先の病院で湿潤治療を実行できたのでしょうか?

ココだけの話ですがね(笑)、正直言うと黙ってやっていました。それ(湿潤治療)が分かった段階で、たぶん怒られるでしょうから(笑)。 まずは小さいキズの時にやってみようかなと。
いずれにせよ菅野先生にご相談できたので割とすぐできました。それがなかったらどうだったんだろうと今は思いますね。

 次の勤務先でもちょっと理解してくれる上司と全くダメという上司が一人づついて、そこも自分の外来患者の時だけ細々と(湿潤治療を)やっていました。 幸いトラブルもなかったので結果、問題なかったです。

 開業前の3年間は下仁田厚生病院にいたのですが、そこは自分がトップとして赴任したので湿潤治療に切り替えてしまいました。

ー そこのスタッフは問題なかったのですか?

部下も湿潤治療には興味があって少しだけ始めていたところだったので「じゃあ、これやろうよ」という話にもなりました。
頭ごなしに一気に切り替えたのでは無く、看護師さん含め、スタッフにも「こういうやり方があるので少しづつやってみましょうよ」という感じで始めたので、スムーズに移行できました。

ー 湿潤治療を行っていく上で何か問題点などはありませんか?

プラスモイストが保険が利かないじゃないですか(*)、それを患者さんに購入してもらうことに困ったことがありました。
当院は院内薬局なので混合診療になってしまうということです。結局患者さんには(取り替え分を院内ではお渡しできずに)ネットなどで注文してもらう状況になってしまうので・・・。それがネックとなって他の病院でも困っている(湿潤治療が進まない)原因になってる可能性もあるんじゃないですか?

ー 湿潤治療を行っていて他に気がついたことなどありますか?

ヤケドの患者さんが結構来院するんです。夏井先生のサイトを見て当クリニックを知って・・・ イソジン消毒されて泣きの涙でこっちに来て、全然痛くなく治療ができてよかったと言われる患者さんがとても多いですね。

また、当クリニックが湿潤治療をやっていることで信頼を得るのでしょうか、キズの治療ではなく、ケガとは全然関係の無い他の病気でも遠くから患者さんが来るといったことが起きているのが面白いですね(笑)。

ー 湿潤治療を普及させるためにはどのような取り組みが必要でしょうか?

現状、全国的に医師会などの組織が動くのは難しいと思うんです。 特に高齢の先生方は怖いんだと思います。今までやってきたことを覆すということが・・・パラダイムシフトが起きるのが恐ろしいんじゃないですかね? 今、私どもの地域の中でメーカーなどを入れない、しがらみの無い独自の勉強会を企画しています。そこに若い先生が来ることがあると思うので、そういったことからスタートして少しづつ広めていければと思ってます。

また、山田先生は最後に「医学は科学なので、多数決じゃなくて科学的に正しいかどうかが判断基準になります。そうであるがゆえに湿潤治療を進めていくべきだと思います。」とおっしゃっていました。


あすなろクリニック
http://asunaro-cl.jp

 

*) 一般医療機器(クラス1)であるため保険償還品でない(手技料に含まれる)プラスモイストや各種フィルム材については、保険償還品である創傷被覆材(クラス2、3)と比べかなり安価に設定されていますが、保険診療分と同時に自宅交換分などの実費請求はできない事になっております。 しかしながら、保険診療の会計外としてマスク等を販売するのと同様に患者さんの希望で患者さん自ら購入されるものを病院内の窓口で販売されている例もあります。 また多くは院内売店や調剤(門前)薬局などで交換分を販売されているようですし、ネット販売についても、翌日到着など素早い配達ができるところも増えているようですので、病院・施設の状況に合わせたご判断で患者さんに適切な治療を受けて頂けるようになることを望みます。(NPO事務局より)

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