NPO湿潤治療(モイストケア)を推進する会

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「あっ」と思った時のファーストエイド

ケガやヤケドは初期対応によってその後の治癒にも影響が出てきます。「あっ」と思ったら、ぜひ以下のファーストエイドを参考に初期対応をして、医療機関にかかるなど適切な対応をとってください。

moistcare01

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2016/10/14(金曜) 12:52

会員の活動紹介-20

今月は群馬県太田市にある鹿山整形外科の副院長、鹿山富生先生にお話しを伺いました。

 

2016/09/01(木曜) 14:01

会員の活動紹介-19

今回は常盤台病院にお勤めの小林宏之看護師にお話しを伺いました。

- 看護師としてのキャリアを教えてください。

高校を卒業して看護学校に通い、そのまま地元福岡の病院の正看護師として仕事に就きました。そこで6年ほど勤務した後、2002年に東京の病院に移り、いろいろな現場を経験しながら2009年くらいから褥瘡患者のケアをすることが多い病棟での勤務をしています。

 

- 湿潤治療を知ったのはいつ頃ですか?

 2012年の末頃だったと思います。もちろんそれまでに学校などで習ったこともありませんでしたし、湿潤治療で処理する医師に就いたこともありませんでした。少し前に「ラップ療法」という名前だけは聞いたことがあったようには思いますが、あくまでも“聞いたことがある”程度でした。

  

- 具体的にはどのような状況で知ることになったのですか?

 日々、現場で褥瘡の処置をしているのですが、なかなか治っていかないわけです。ただ、正直申し上げて終末医療的な患者さんも多く、栄養状態や回復力に限界があるような方も多かったのでそれが当たり前でしょうがないものだと思っていたのですが、実際の処置をしている中で何かもっと良い方法がないものかと・・・。そんな時、ガーゼを使わない処置の仕方があることを耳にしたんです。ただしその時点ではどんな素材が良いのかわからないので色々と調べてみました。その時に夏井先生のサイトに辿り着いたんですね。

ただ、私は看護師の立場ですから勝手に治療法を変えることなど当然できることではありません。

 

- 担当の医師に相談するのも難しい?

そうですね、正直それはかなり勇気がいることだと思います。

ある時、何気なく医師に湿潤治療の話を振ったこともあったんですが、やはり否定されてしまったので悶々と従来の治療のままを行っていました。

ただ、日々のケアの中でせめてガーゼに替わるもので何か良い素材がないものかと探すような毎日でした。

そんな時に「湿潤治療(モイストケア)を推進する会」が設立されたことを知り、早速入会したんです。そして2014年の秋に行われたフォーラムに参加させていただきました。その時、出席された上條看護師や同じような経験をしている看護師さんたちといろいろ話ができ、アドバイスをいただき、ちょっと前向きに考えることができるようになりました。

そしてその少し後の2015年の初冬にある患者さんの褥瘡の具合がひどくなり、どんどん広がっていってしまったんです。何をやってもダメで文字通り手の施しようがないというか・・・その時、師長さんが最後の手段として湿潤治療でやってみようという決断をしてくれたんです。そして私がその処置を担当することとなりました。そうしたら目に見える形で効果が出てきたんです。そこから他の患者さんにも試してみようということで徐々に湿潤治療を広げていくことが出来ました。そんな状況を師長さんが担当の先生に報告し、強く押してくれたこともあり、結果も出てきていたので通常の治療としての許可が降りることとなりました。

  

- ご自身で処置を行って行く中で不安はありませんでしたか?

 自分も最初のうちは恐る恐るという状態でしたが、かなり深い褥瘡がびっくりするくらいきれいに治ったりしているのをみて、改めて湿潤治療の効果を感じることができました。また、フォーラムで知り合った看護師さんや上條看護師に相談できたことが大きな力になっていますね。

私が勤務している病棟では高齢の褥瘡患者さんが多いので、かなり深い褥瘡の方も多く、中には骨まで露出してしまっているような患者さんもいたんです。その方は体力的にも回復が見込めないような状況だったんですが、湿潤治療で創部が回復していく様子がみられたことは本当に驚きました。今までだったらどんな(高価な手段を使った)治療をしても回復の見込みがないような創部が穴あきポリ袋で完治してしまうのは驚きですよね。それまで教科書で習ってきたことって何だったんだろうなと思います。

実は看護師よりも介護士さんの方が湿潤治療を受け入れやすいように思います。医師もそうなんでしょうけど、看護師など専門的な勉強をしている人ほど湿潤治療を受け入れにくい傾向があるように思います。確かに頑になるのはわかるんですよね、高いお金出して一生懸命勉強して時間をかけて資格を取って・・・それが消毒もしない、水で洗っておけば良いって言われちゃうと・・・全て役に立たなくなるワケだから・・・(笑)

  

- 湿潤治療を広げるために何かヒントになるようなことや伝えたいことはありますか?

 介護の現場に於いては予算の関係でなかなか湿潤治療専用の被覆材が使えない問題もあり、穴あきポリ袋などを利用して処置していることが殆どです。もし、食品用ラップや穴あきポリ袋と同じ様なものを『医療用』として安く販売してくれれば最適なんですけどね・・・。

それから私のように一人で悩んでいる看護師さんや介護士さんなども多いと思うんです。私はこの会に入ってフォーラムに参加したことで多くの仲間と知り合うことができ、励まされたことで湿潤治療を活かすことができました。なので、ぜひ会に入会したり、SNSなどでコンタクトを取って仲間を増やしてみることも良いのではないかと思います。

また、ぜひ光が丘病院に見学に行って上條看護師の話を直に聞いたり、治療の様子を見学することも良いのではないかと思います。

 

常盤台病院

 http://www.tokiwadai-hosp.jp/

611日(土)に東京都世田谷区経堂にある生活クラブ生協世田谷センター様にお声かけを頂き、湿潤治療の講習会を開催する事ができました。

”知っていると人生が変わる!?「モイストケアを学ぼう」”と題した講習会では、生活クラブ生協の組合員や友人の方が参加可能ということで、講座室には子供連れの若い方から年配の方まで、定員いっぱいに受講者が集まってくださいました。講師は練馬光が丘病院傷の治療センターの上條裕美看護師。夏井先生と共に行って来られた治療の例や患者さんに対する想いをお話いただき、後半の実技では、質問にも答えながら実際の対処方法をレクチャーいただきました。

終了後も、虫刺され後の傷のことなどを質問される方や幼稚園の先生で、保護者の方への説明の方法に悩んでいる方など、個人的にお話をいただいて、話をしやすい雰囲気の講習会となりました。ご参加いただいた方からは、「言葉だけ知っていたけど、これで納得できたので、これからは迷いなく行える」「早速孫にも実践させたい」などの感想をいただきました。

知っているようで知らないところもたくさんの湿潤治療、たくさんの皆様に知っていただく機会を今後も作って行ければと思っています。

 

 

2016/07/25(月曜) 17:05

会員の活動紹介-18

今回は名古屋市昭和区の杉浦医院 院長、森 亮太先生にお話しを伺いました。

 

- 医師としてのキャリアを教えてください。

 

1998年に名古屋市立大学医学部卒業後、淀川キリスト教病院、名古屋市立東市民病院、国立療養所恵那病院(現市立恵那病院)、名古屋共立病院、第一なるみ病院を経て、20104月から杉浦医院の副院長として勤務し、20111月より院長を務めています。

 

- 湿潤治療を知ったのはいつ頃ですか?

 

恵那病院にいた時期の2002年だったと思います。そこに勤務していた整形外科の先生が夏井先生の講演を受けたことがありまして、その先生からキズの治療にこのような方法があると伺ったんです。それで早速自分でも夏井先生のホームページを見て、これは確かに良いかもしれないと思い、次の機会を待って私も夏井先生の講演を聴きに行きました。そこから確信を持って湿潤治療に取り組み始めることとなりました。

 

- それ以前、病院では全く湿潤治療は行われていなかったのですか?

 

そうですね、実際に病院内で湿潤治療を行ったのは2003年からだったと思います。救急室で湿潤治療に対応できるシャワーの設置など、水洗いの設備を整える環境に致しました。

 

- 大きな病院などではすぐに切り替えるのが難しいということを聞くのですが、そのあたりは大丈夫だったのでしょうか?

 

その少し前から鳥谷部先生のラップ療法が話題になっていた時期でした。私は外科医として勤務していましたが、褥瘡の治療にも関わっていてラップ療法を取り入れ始めた頃でもありました。そこで良い結果が出ていることも確認できていたこと、それと幾つかの外傷治療も湿潤治療を行ってキレイに治っていたこともあり、それほど大きな問題もなく切り替えることは出来ました。

また、最初に夏井先生の講演を聞きに行った医師と私2人で湿潤治療を薦めて行けたことも大きかったかもしれません。

 

- その他の外科の先生方も賛同いただけたのでしょうか?

 

反対される方はいませんでしたが、一部の先生は従来の治療を続けていたかもしれません。

実際、病院によっては医師によって治療の仕方が異なることは珍しいことではありません。個々の担当医師の裁量に任されているところも多いと思います。現に、私の知っているある大きな病院でも、救急センターは湿潤治療を行っている一方、別の部署では皮膚移植を行っているという状況です。

ただ、そもそも褥瘡で皮膚以下の筋膜や骨膜まで欠損していても、ラップ療法によって実際に治っている訳ですよね。ということは、どんなヤケドでも外傷でも基本的には同じ原理、経過をたどって治ることは確認できる訳です。それが傷が深いとか、ヤケドの場合は植皮で治すっていうのは全くナンセンスだと思うんです。

そして湿潤治療の素晴らしい所はまず痛みが少ないことですね。昔はガーゼをあてて、治療の度に剥がして血は出るわ、組織は壊れるわ、乾燥するので痛みも引かないのに比べて、痛くなくて、(被覆材を)剥がすのも簡単で、傷の治りも早く、跡も残りにくい・・・湿潤治療を経験すればすぐにわかるので従来の治療に拘る意味は全くないですよね。

 

- 湿潤治療を行っていて困ったことなどありましたか?

 

特別には思い出せないのですが、基本的に夏井先生に相談すればメールがすぐに返って来るので、あまり心配することなく処置出来ていたのだと思います。確かに何度かは困った症例があったとは思いますが、メールで画像を送ると即座に適切な処置を指示いただけていたので・・・。強いて言うと少し前に男の子が手にヤケドをして瘢痕化するのではと心配して相談したところ、「これは大丈夫」とアドバイスをいただいたことで冷静に治療に専念できた事などもありました。そういう意味では私にとっては夏井先生あっての湿潤療法と思います。

 

- 湿潤治療を普及させるためには何が必要でしょうか?

 

毎年、学生が実習に来ますので、その時には湿潤治療の講義をすることにしています。また実際の治療の現場でも治っていく様子を見せることで将来、彼らが外科や皮膚科に就いたときにこの経験を活かせてもらえればと思っています。毎年10人くらいの実習生が来るのでそれが10年経てば100人になる訳なので・・・・。

 

- 大学の医学部で湿潤治療は取り上げている様子はありますか?

 

基本的には教わってないようです。ただ、最近の教育では消毒しないことも取り上げられているようですが、その後の処置に関してはまだまだ遅れているようで、具体的な湿潤治療の知識を持っている人は少ないようです。消毒はしないけれど適切とは思えない軟膏やらクリームなどを塗ってガーゼをあてる、とか、ワセリンは塗る、だけどその上からガーゼをあてるなどの処置が行われるなど、間違った治療で湿潤治療の評判を悪くしている可能性があることが心配です。

 

- その他、何か伝えたいことなどありますか?

 

インターネット上で当院を知って来る方も多いので、ネット上に情報を上げていくことの必要性を感じています。

また、湿潤治療をやり始めた医師の方々には積極的に夏井医師にコンタクトを取って湿潤治療を実践していって欲しいなと思います。

それから医師の方々も普段の生活でケガをすることがあると思うのですが、その時は実験を兼ねて自分の身をもって湿潤治療を体験して欲しいと思います。それを経験すれば湿潤治療の正しさが即座に理解できると思いますから。

 

 

杉浦医院

 

http://www.yagoto-mori.com

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